留年して良かったかも、な話
こんにちは、じゃんぼです。
今回より、留年体験談を更新していきます!
第1回目は、サポーターとしてREBUILDING-LABに参加しているよしゆきに話を聞きたいと思います。
うっす、よしゆき、今日はよろしくな!
留年経歴
じゃんぼ(以下略):まず簡単に、どのように留年したか教えて!
よしゆき(以下略):「俺は建築学科にいるんだけど、3年生の冬に必修の設計の課題があったんだよね。2つ。どっちも出さないといけないんだけど、片方出さなくて」
なんて分かりやすい説明なんだ!
でも、普通に考えたら出さなきゃダメだよね、課題を出さなかったのはなんで?
「アルバイトで、模型作りをしてたんだけど、それが面白くて。それにハマってたんだよね」
「みんな設計の課題やってるのに、俺だけ関係ない模型作りしてるみたいな」
「だんだん課題がおいつかなくなってきて、何を思ったのか休み始めてしまって、1週間くらい学校に行かなくなって、ずっと家にいた」
「ただ、なぜか進級できると思ってて」
(なんで進級できると思ってたんだ・・・)
「よく確認したら、別の必修の講義も取れてなくて、結局アウトだった」
「先生に相談したら、進級してもいいけど、キツイと。1年時間がとれるなら、留年して上がった方がいいよと」
「時間とれるなら、留年した方がいいと思って、親も認めてくれたので、留年を決めました」
ずいぶんあっさり留年を決めたんだな!潔いぞ、よしゆき!
あなたにとって留年とは?
ここでいきなりだけど、よしゆきにとって留年とはどんなもの?
「留年する前は、ネタにされてるとか、マイナスのイメージが強かったんだ」
「実際留年してみると、年下の連中と一緒に講義を受けるようになって、結構モヤモヤしたよ」
周りがみんな下の学年になってしまうのは辛いよな。すげーわかる。
「同期がいなくなったのは大きいね、自分のいる建築学科は同期と作業することが多かったから」
「だけど、中には同期で留年するやつもいて、2年の時に留年した奴とまた一緒になったみたいなこともあるよ」
それ、追いついたのか追いつかれたのか、何とも言えない!
「イメージの悪かった留年だけど、取らなきゃいけない単位が減って、自分の時間ができたのは良かったね!」
そうなんだよな、留年って時間ができるのよ。
どういう子供だったのか
今は立派な留年大学生のよしゆきだけど、昔はどんな子供だったの?
「小中高とすごい真面目で、学級委員長とかするタイプだったね」
「昔の友達に会うと、すごい真面目だったよねといつも言われる」
たしかに、大学1年で初めて会ったときはそういう印象だったかも!
サークルの新歓で、よしゆきは向かいの席だったね。懐かしい。
「あと、朝が昔からすごい弱くて、実家いたときは妹が起こしに来てくれても、逆ギレして泣かせてしまったり、それも留年の原因かもなあ」
わざわざ起こしに来てくれた妹泣かせるとか、、留年しても仕方ないよそれは。
「あと、起きれないといえば、北海道は冬外に出たくないよね」
それはすげー分かる。寒いし、雪で歩きにくいし、吹雪でも平気で大学あるしなあ。
留年してもいいと思い始めたのはいつ頃?
「もともと、大学は学部別の入学試験で入学したから、北大の他の学生よりは成績とか気にしてなかったかな」
そっか、北大って総合理系って入試方式だと1年生の時の成績でどこの学部に行けるか決まるけど、学部別ならあまり関係ないもんな。そういえば俺も学部別だ、学部別は留年しやすいのかな。
「だんだん授業より、サークルとか、課外活動が魅力的になってきてしまって」
「大学は勉強よりも、外の活動とか出会いに意味があると思ってましたね。たぶんいまもそれは変わらない」
外の活動というのは、具体的に何をしてたの?
「2年の初めころに、友達がイベント運営を始めて、それの手伝いをしたり」
「ジャパンモチベーションフォーラム(JMF)というやつで、若者のやる気を起こさせるような講演会の企画をしてた」
「そこからのつながりとかで、いろんな学生団体とか、地域の町おこしとかに参加するようになったんだよね」
「そういうことをしてるうちに、授業よりこっちの方が面白いなあと」
よしゆき、いろいろしてるイメージだったけど、そんな感じだったのね。
留年する前と後で変わったこと
留年する前と後で、何か変わったことはある?
「留年してみても、世間から見た留年のイメージはマイナスのままで変わらないかなあ、みんな口には出さないけど、そういう目で見られてる気はするね」
留年生は馬鹿にされるよなあ、悔しいです。よしゆき自身は何か変わった?
「自分自身は他人を学歴とか年齢で判断しないようになったね」
「留年してる人の方が面白いことが多いなあ、と思う」
「留年してみて、留年生と関りが増えて、留年のイメージは自分の中では良くなったかも」
留年している人は面白い!名言ですね。間違いない!
留年を通して、人を経歴とかで見なくなったのは素晴らしいことだね。
他の面でなにか変わったことはある?
「もともとインターンを3年の夏にしてたけど、Facebookで留年したことを書いたら、もう一年やってみないかと誘われたりしたね」
「そこで就職の相談ができたり、勉強できるようになったのは良かったなあ」
「大学に関しては、理系は大学院に行くのが普通だということを再認識したね」
「もともと4年で出るつもりで入学したんだけど、大学院まで出ることを前提に学部の教育があるなあと」
「留年して、元同期の4年生の話を聞くと、卒論ばっかりしてて、全然面白くなさそうだなあと」
「これだったら、留年して、ほかの勉強できて良かったなあと思うね」
留年したおかげで、一年先にすることを同期が教えてくれたんだ。先が見通せていいよね。
「他の大学とか、文系の人に話を聞くと、大学の4年間で教育を終える想定のカリキュラムが多くて、そっちの方が自分に合ってたなあと思う」
「4年で大学を出る予定の理系の高校生とかには、この辺気を付けてほしいですね」
そのメッセージ、しっかり全国に届けたいね。だけどここじゃ届かなさそうだなあ。
今後について
この先はどういう予定?
「就職するつもりでいるけど、4年生になって、研究室に入って、面白かったら大学院に行くかもしれない」
「いま同期の話を聞く分には、あまり院に行きたいとは思ってないけどね」
留年から大学に戻ってみて、どう?授業とかある程度我慢しないと、単位取れないよね。
「留年したときに、半年間建築から全く離れようと思ってて。戻ってきたときに半年ぶりに建築に触れてみて、面白いかどうか判断しようと思ってたんだよね」
それでどうだったの?
「戻ってきて、設計をしたら、これがまったく面白くなくて」
あちゃーー
「去年までは、徹夜で設計したり、楽しんでたはずなのに」
「インターンでやってる街づくりがとても面白いから、中退してそっちに全力をかけようか、とか思ったりしてます」
中退かあ、それは周りに相談したりしてるの?
「あまりしてないね、同期には一緒に卒業しようとか言われてるけど、親とかには全然してない」
なかなか重い話だもんねえ。
「自分は、これから先どうするか考えるとき、想像して面白そうな方を選ぶことが多くて」
「中退して、まちづくりしてる自分はとても面白そうで」
「卒業して、普通に就職する自分は全く想像できなくて」
「中退自体は、世間的にもイメージ悪くて、踏み切れないけど、かといって大学にモチベーションがあるわけでもなく、フラフラしてる」
フラフラするくらいなら、しっかり大学やめて、専念した方がいいみたいな考え方はとてもよくわかる。
今後どうするかは、まだ全く分からない感じだね、いいね、面白い!
全国の留年生へ
インタビューの最後に、全国の留年生へ、というのも入れたいんだけど、なんかあるかな?
「全国の留年生へか、うーん、ちょっと待って」
「行きたくない学科に来てしまったとか、今やってる事に納得できないなら、留年してでも道を選びなおすのがいいと思う」
「学歴に傷がつくとか、そんなことを気にする必要はないんじゃないかな」
「今いるところがすべてじゃないと思ってほしいね」
「いろんな人にあって、いろんな話を聞いてほしい」
「社会人になる前に、いろんな経験は積んだ方がいいと思う」
なるほど、留年生としてすごく為になります!
「あとこれは、過去の自分へっていう感じなんだけど、建築学科では学部の4年間で学べることが少ないから、学部学科選びはしっかり!」
「成績とかで、学科選んじゃダメだよ!」
その通りだね、それはしっかり伝えていこう!!
以上、第1回留年体験談でした!
私たちRebuilding-LABは、留年生による留年サポート団体です。
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