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留年体験談「留年から、気象予報士を取った話②」

こんにちは、じゃんぼです。

REBUILDING-LABサポーターあきひろの、留年体験談の後編をお伝えします。

 

 

前編はこちら

 

rebuild-lab.hatenablog.jp

 

 

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気象予報士の取得

じゃんぼ(以下略):留年して変わったことは、他にはなにかある?

あきひろ(以下略)「気象予報士試験を受けて、合格したんだ。そういえば、リチャードさん、気象予報士試験も一緒に受けてくれて、教えてくれたりしたな」

気象予報士試験ってどういうこと?

「もともと、大学院で防災の研究してるんだけど、気象の基礎知識がないことをつつかれることとかあるんだよね。それで勉強したいな、みたいなのは元々あって」

「休学してて、社会に出るイメージが湧かなくなってたから、何かそういうイメージに関わる大きいものが欲しかったのもあるんだ。考え出したのは4月くらいかな。あとは、何か作業とか勉強、自分の為になることがしたかった。人に会ったりはしたくなかったから、資格勉強なら一人でできるかなと」

「それまでは、ただテレビ見て飯食って寝てたんだけど、なかなか眠れなかったり、落ち着かなかったんだ。それで、資格勉強という何かに集中できる時間を持てたのは、とてもよかった。」

それで、生活にメリハリがついたり、いい影響があった感じ?

「そうだね。俺、家では勉強できない性格だから、よくすすきののマックに勉強しに行ってたんだ。マックまで移動しながら、ポケモンgoを途中やりつつ、外にはかわいい女の子いるなあみたいに思いながらね(笑)」

外に出るきっかけになったんだ。

勉強自体はあまり苦とかにはなってなかった?

「やりたいときにやってたね。最初の頃は、外出するついでとか。やらなきゃいけない事と思って、それに向き合う余裕はなかったな

あまり真剣にやろうというよりは、ちょっと元気出すためにやってみようって感じかな

「そうだね、気象予報士の勉強はそんな感じだったかも。元気に関しては、バイト始めた方が大きかったね。八百屋のやつ。バイト中は無理やりでも元気なフリしないといけないし、一番若手だったからね。そういう事してるうちに元気になったかも」

なるほどね、予報士の方はどんな感じの流れで合格に向かった?

「夏はマックに行って勉強ってのをただ繰り返してたな。試験は8月にあったんだけど、1か月前くらいに過去問が解け始めて、もしかしたらこれ受かるかもしれないと思って、その1か月は頑張ったな。あまり長い期間とか、仕事始めるとかは難しそうだったけど、1か月くらいなら今の状態でも頑張れると思って

なるほどね、それで8月に受けたんだ。

「受けた実感としては、筆記が2つと実技試験があるんだけど、筆記が受からないと実技の採点がされないんだよね。それで解答速報みたら、筆記が落ちてそうで。どうやら落ちたなあと思って、元気なくなったんだ。そのころ丁度、寮の後輩に声かけられて、タイに半月間行くんだ

元気なくなって、タイに行ったんだ(笑)

「タイではもう死んでもいいやくらいのつもりで過ごしてたんだけどね(笑)」

タイはどんな感じで行くことにしたの?

「俺の実感として、忙しくない時ほど、つまらないこと考えちゃうんだよね。それで、試験も終わってやることないから、何か忙しくなりたい気持ちもあって、ちょうど誘われたから乗ってみたんだ」

なるほど、実際行ってみてどうだった?

「元気でたね、日光と、気温があったかいってのが大事なんだなって

なるほどなるほど、その辺の話も深く聞きたいけど、またにしようか。

「おっけー、それでタイから帰ってきて、合格が分かったんだ

合格した時はどうだった?

「びっくりしたね!なんか、それまで、自分は何ができますみたいに言えるものがなかったんだよね。それが手に入ったってのは大きかったね」

なるほど

「あと、資格がないとできないことが多いと思ってたから、それができるようになったのは大きいな」

自信もついた?

「そうだね、自信もついたね」

そのころ急に元気になったもんね(笑)

そこからは大学に戻ろうとか、どんな感じになった?

「そこがちょっと複雑で。元々は気象予報士を取ったら世界がひっくり返るくらいに思ってたんだけど、思ったより何も変わらなくて。自分ができることもすぐには変わらないなって」

なるほど、資格はスタートラインに立てるくらいのものでしかないみたいに言うしね。

「そうそう。それで、それに気付いてまたちょっと元気なくして(笑)。それで色々考えて、実務とかの経験積みたいと思って、そういう場所を探し始めたんだ。これは資格がないとできない事だったから、経験を積めば、それを活かして研究に役立てたりとか、色々できそうだなと思って。そういう事に気づいて、それでまた元気になったな」

「留年する前に描いてたビジョンは一回全部なくなったけど、資格が取れて、また新しいビジョンが作り直せた感じかな

将来の展望がまた見えるようになったんだね。具体的なイメージとして。

 

これからどうして行きたいか

これからのことはどういう風に考えてる?

「まずは、気象予報士として動けるだけの経験を積みたいのと、学生でもってるのは珍しいから、学生として活かせないかなと思ってる」

なるほど、大学とか仕事のことはどう?

「次の春から大学戻って、一年で卒業しようと思ってる。その先としては、2年間海外協力隊に行きたいと思ってる。その先はまだ考えてない」

海外協力隊か!すごいね、協力隊に行きたいと思ったきっかけは?

「リチャードさんが昔、30年以上前に協力隊に行ってて、55歳の同居人がね。一緒に住んでて、すごくこんな人になれたらなと思うんだよね。こういう人の気持ちになれたらなという感じ。その人が行くべきだって、人生観変わるぞって言ってたんだよね」

「ただ、最初の頃は俺にはそういうのは別世界だと思ってて。自分にできることもなさそうだし、海外とか外国人も怖くて、治安わるいとことか。でも、予報士とって、ひとつプロフェッショナルな事ができるようになったのと、タイに行ってクレジットカードなくしたんだけど、お金がない人には海外の人も優しいことを学んだんだよね(笑)」

なるほど、自分にできることができたのと、海外のイメージが変わったんだね

「それで、予報士取ってから、海外の気象庁みたいなの調べたら、海外でもこの知識は必要だなと思えて。研究としても面白いことができそうだなって」

それで、協力隊にって感じか、よくわかった。将来の考えはそんな感じなんだね。

 

留年したころの自分に伝えたいこと

いまは元気になってるあきひろだけど、留年が決まったころの自分に伝えたいこととかあるかな?

「いま思い返しても、何を伝えればいいか、ちょっとわからないな。看病してた人は元気になってきたから、した事は間違ってなかったと思うし。看病始めるより、もうちょっと前だったらなにかこうしたらみたいなのは言えるかもしれないけど、留年以降に関しては、一番正解の道を歩んだんじゃないかな

なるほど、そのままで間違ってないぞ、みたいな

「そうそう、しんどいかもしれないけどね。あとは、こういう辛いことを今経験できたのは良かったな、と思う。30になってからとかじゃなくてね。もともと描いてた未来は、その時あった選択肢から選んでただけだったけど、今は自分のしたい事をちゃんと選べてると思う。なおちゃん(じゃんぼ)が言ってるみたいに、留年が選択肢を変えた、みたいな」

なるほど、いいね。留年して、考え変わって良かったんだ。伝えたいことはそんな感じかな

「会社入ってからとかじゃ、簡単に方向転換できないと思うし、そういう意味で学生のうちに留年できたのは良かったと思う

また留年が良いものみたいな話ができてしまったな(笑)

 

捕捉したい事

これで一通り質問は終わりなんだけど、何か捕捉しておきたいこととか、思い出したことある?

「そうだね、気象予報士をとろうと思ったのは、留年でマイナスになってるのを少しでもプラスにしたいって気持ちがあったんじゃないかな、と思って。留年のマイナスをガソリンにして、留年しなかった場合より自分をよくしてやろう、みたいな気持ちがね。そうじゃなくて、ただ元に戻ろうとしてたら、うまくいかなかったような気がする」

もとの自分に戻ろうとするんじゃなくて、違う道を目指して取り組もうみたいな?

「そうだね、取り組もうというよりは、そうしないと何ともならない、みたいな」

留年する前と同じ所じゃ元気になれなさそうって感じかな

「そうだね」

おっけー、これで終わりかな!

なんかすごく良いインタビューになったわ(笑)

あきひろ、ありがとう!

 

以上、第2回留年体験談でした!

 


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