留年体験談「留年を周りに言えなかった男③」
今日は、留年体験談「留年を周りに言えなかった男」の最終第3回をお届けしたいと思います。
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第2回はこちら
大学4年生で、留年してしまったカミオカ君(仮名)。留年したことを周りに打ち明けられずに苦しんでいましたが、留年を通して、身近な人に相談する大切さを感じたそうです。
最終回の今回は、留年でカミオカ君が変わったこと、昔の自分に伝えたいこと、これからのことについて語ってくれました。
留年をして変わったこと
じゃんぼ「留年を通して、自分の事を身近な人に話せるようになったようだけど、なにか自分が変わった実感はある?」
カミオカ「留年をきっかけに、自分の事とか弱みを人に話すようになって、少し変わったかな。楽に生きられるようになった」
じゃんぼ「今までは人に弱みを見せなかったんだ」
カミオカ「そうだね。そこに関する変化はあったな」
じゃんぼ「他にはなんか変わった?他の人の見方とか、みんなも辛いことを溜め込んで無理すんなよ、みたいな」
」
カミオカ「あーはいはい。それはあるかな。でもみんな結構そういうの吐き出してない?」
ばんじょ「カミオカみたいなタイプは珍しいよ」
カミオカ「珍しいよね」
ばんじょ「カミオカってすごく強いのよ。俺だったらなんかあったらすぐ人に言っちゃう。マジどうしよう、みたいな。カミオカはそういうのが強くて、自分でため込める容量が大きいんだよね」
カミオカ「でも、今回はさすがにあふれ出したね(笑)」
ばんじょ「俺みたいになんでも人に言うのも良くないけど、大事なことは大事な人には言わないとね。そういう事を言われたら、言われた方も大切にされてるって思うよね」
カミオカ「なるほどね、はいはい」
ばんじょ「彼女とかも色々思ってたんじゃないの?」
カミオカ「そういうことは言われた(笑)。気づけなくてごめんね、みたいに言われたけど。そうじゃなくて、単純に俺は誰にも言えなくて。墓に入っても言わない、みたいな(笑)。でもみんなは結構言ってるよね」
じゃんぼ「たしかにそうかも。周りに言えない人って少ないかもしれないけど、人知れず苦しんでるんだろうね。そういう人にこの話が届くといいね」
今後について
じゃんぼ「この先は、どうしたいとか、どういう風に考えてる?」
カミオカ「変わらず、研究頑張って行きたい。英語だったり、専門の勉強で忙しいよね。あ、そうそう今後の話ね」
カミオカ、急に財布からおみくじを取り出す
ばんじょ「おみくじ・・・?末吉・・・」
カミオカ「でも、学業だけ、なんとね『諦めるな』なんだよね」
ばんじょ「諦めるな!(笑)めっちゃいいじゃん!!」
カミオカ「他はもう断定されてるのにね。ここだけ諦めるなって。思い上がりを捨てて謙虚にってね。これ、このおみくじは、留年期間は心に刻んで生きていきます」
カミオカ「結局、人に話さない、弱いところ見せたくないみたいなね、それって謙虚じゃないよね。これからは等身大をさらけ出していこうと」
じゃんぼ「いいねえ、すごく良いと思う」
カミオカ「やりたいことは、今はもう、ただただ勉強したい。留年してるんだけど、博士まで行きたいからね(笑)。おみくじのここ、千里の道も一歩からって書いてあるからね(笑)」
ばんじょ「すごいねこれ、まさにはじまりのおみくじだね」
ばんじょ、ここで腹が痛いと言い出しトイレへ
昔の自分に伝えたいこと
じゃんぼ「最後の質問で、留年したころとか、昔の自分に、今から伝えたいことってあるかな?」
カミオカ「単位の借金を残してくれるな、だね(笑)。その頃が一番単位取りやすいんだから。再履修はキツイよ。それはみんなに伝えたい。あとは周りに相談しなよ、みたいなね。でも、まずは借金作るな、だね」
じゃんぼ「なるほどね。留年すると、さらに単位取りにくくなる事とか、実際してみないと想像つかない面もあるよね」
じゃんぼ「まとめてみて、留年は自分にとってどういうものだったと思う?」
カミオカ「4年間、サークルとかに時間使っちゃったから、しょうがないってのはあるかな。ただこれを通して、これからちゃんとしようって、学べたね。それと、おまけとして、人に色々話せるようになったね。おまけだけど、これは大きかった。留年じゃなくても、人に話せるようになるきっかけはあったかもしれないけど、できるようになって良かったね」
カミオカ「かと言って、全体として留年して良かったとは言えない(笑)。圧倒的にしない方が良いと思う。もし、留年しそうな人で、もう少し頑張れるなら、頑張ってほしい。ただ、留年するとめっちゃ反省できるから(笑)痛い目見ないと分からない人なら、いい機会かも(笑)」
じゃんぼ「なるほどね。留年したら、その期間を活かして欲しいね。留年して、さらにやる気なくしちゃうのはもったいないよね」
カミオカ「それはもったいないね。しっかり考えられる時間ができたんだから、勉強がしたいのかどうかとか、理系だったら院に行くのが必要なのかとか、ちゃんと考えてほしい。自分が何がしたいのかね」
じゃんぼ「何がしたいのかとか、何でしたいのかとかかな、なんとなくするんじゃなくてね。カミオカの場合は研究したいって気持ちがより固まったんだ」
カミオカ「そうだね、もっと勉強したいとか、真面目に生きようってなったね」
じゃんぼ「そっかそっか、それは良かったね。これからも頑張ってください!インタビューは以上です。ありがとう!」
・・・ばんじょ、トイレからもどってくる
ばんじょ「あれ、もしかしてもう終わった?・・・うんうん、そうだね、そういうことだね!」
カミオカ「・・・ドンマイ!」
3回にわたるカミオカ君の留年体験談、これにておしまいです!
いかがだったでしょうか。
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