設立の経緯
学生団体 リビルディングラボの金井 直樹(じゃんぼ)と申します。
この団体の設立は、私自身の個人的な経験と、そこから生まれた思いによるものですので、その流れを紹介させてください。
やりたいことが分からない学生だった
私は、現在では大学に通えていますが、もともとは大学に通えない留年しまくりの学生でした。
ずっと自分が何をしたいのか分からず、大学での勉強や日々が面白くない、自分に向いていないと思うと、すぐに通えなくなってしまっていました。
自分には何かほかにすべき事、向いていることがあると、ずっと思っていたのです。
大学にまともに通い続けられるのは、長くて1か月間ほどでした。
休学して会社員をしたり、専攻を変えるために再受験をしたり、サークル活動から起業に繋げられないかと少し活動したりしました。
そんな私が25歳になった年、さすがにこのままでは自分は何も成し遂げられないのではという不安が大きくなるのと同時に、ある考えが頭に浮かびました。
「もしかしたら、自分に向いているものは何もないのではないか」
私は、一度自分に向いているものに取り組み始めたら、それに飽きることがなく、ずっと続けられると思っていたのです。
実際には、面白そうだと思って始めたことも、続けていくうちに難しい部分や辛い部分にぶつかると、これはきっと自分に向いていない、他にもっと向いているものがあるだろうと、続けることをあきらめてしまっていたのです。
自分はただ辛いことから逃げ続けているだけなのではないかという事に、25歳になって初めて真剣に向き合うようになりました。
「一度、とにかく、今してることを続けてみよう」
2016年4月、私は大学で今の専攻を続ける事を決意します。
とにかく、難しくても、辛くても、逃げずにやってみよう。
そのような決意のもと、大学に毎日通うようになります。
面白くないと思っていた講義も、とにかくはじめは我慢して受け続けました。
その結果・・・
「あれ、大学って実はめちゃくちゃいいところ?」
大学に通い続けるうちに、自分の中で大学に関する考え方が変わっていきました。
大学の楽しみ方に、生まれて初めて気が付いたのです。
また、大学に通え続けている事から、何も続けられないと思っていた自分に、自信を取り戻せるようになりました。
専攻の面白さも、じっくりと取り組むことによって見えてくるようになりました。
「この経験を、自分と同じような人に伝えたい」
このような経験から、留年について、後ろめたさしかなかった自分が、留年して、自分についてじっくり考える時間を持てて良かったと思えるようになりました。
同時に、留年というものに対する、自分自身が作り出してしまっていたマイナスのイメージがいかに大きいものであったか気が付きました。
きっとそれは他の留年生も同じで、自分と同じように苦しんでいる人は多いのではないかと思い始めました。
留年したことで苦しんでいる人に、同じ道を歩んできて、元気になれたものとして、何かできるはずだ。
その思いが、リビルディングラボの設立のきっかけとなりました。
2016年12月20日 リビルディングラボ代表 金井 直樹