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留年体験談「留年を周りに言えなかった男②」

こんばんは、じゃんぼです。

本日は、留年体験談「留年を周りに言えなかった男」の第2回をお届けしたいと思います。

 

 

第1回はこちら

rebuild-lab.hatenablog.jp

 

大学4年生で、留年してしまったカミオカ君(仮名)。留年したことを周りに打ち明けられずに苦しんでいましたが、留年を通して、身近な人に相談する大切さを感じたそうです。

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留年を親に打ち明ける

じゃんぼ「親に留年の事を言えなくて、悩んでたみたいだったけど、結局親には言えた?」

カミオカ「親にも無事に言えました。年末年始の帰省の最終日に。直接留年したとは言えないから、『ちょっと卒業が半年伸びるかな?』みたいな(笑)。それまでは、親に『卒業するんでしょ?』みたいに言われても、『うーん』って、3日ぐらい適当に返事してて(笑)。最後の最後に留年だって言ったら、ぶち切れだよね。『普通の人は4年で卒業して働くんや!』って。『院に行きたいって言うから、こっちは頑張ってねとやってんのに、それをそもそも卒業できないとは』って。そう言われたら、もう、ただただごめんなさい、俺が悪かったすみません、ってなるよね」

カミオカ「だから、みんな頑張れないときは、親にお金出してもらってる事思い出した方がいいよね

ばんじょ「それ、より辛くならん?}

カミオカ「もうひと踏ん張りで留年しない、みたいなとき。そういう時、もっと周りの人の事考えた方がいいって思った。自分で出した負債を、頑張って返せるなら、頑張ってほしい。頑張れないとこうなるよって。自分自身、もうひと踏ん張りすればよかったなってのもあるね。でも、まあしゃーない」

ばんじょ「それはしょうがないよ、その時は無理だったんだから」

カミオカ「そう、その時は無理だった」

じゃんぼ「親には、留年の事実とかだけじゃなくて、その時の気持ちとかも話した?」

カミオカ「あんまり話せなかったかな。自分はただやる気が出なかっただけで、何とも言えないし。親怒ってるし。ただただ自分が悪かったです、みたいな。話した翌日、札幌に帰る日もまだすげー怒ってて、最寄りの駅まで送ってくれたんだけど、送ってくからあとは知らん!みたいな。朝ごはんも出ないし」

ばんじょ「じゃあ、気まずいまま別れたんだ」

カミオカ「そう、超気まずくない?その日は、ごはんの味が全然分からくなって(笑)。札幌ついて、とりあえず味の時計台行こうって、味噌ラーメン。食ってみたら、これ何ラーメンだよって(笑)」

ばんじょ「今までは親とケンカとかしてたの?」

カミオカ「いや、あんまりだね。でも、この話には後日談があって。後日というかその日なんだけど。その日の夜、札幌戻っていきなりバイトあって、バイト終わって帰ってたら、母親からラインあって。空港着いたときに、着きましたって送ってたのに、返事来てなかったんだよね。これ超怒ってんじゃんって。母親とは、今までもライン時々してたのに、これからどうなちゃうのって。それで、返事来てて、一言だけ。『辛くなったらいつでも帰っておいでね』って」

ばんじょ「良いお母さんだな!涙出るじゃん」

カミオカ「もうね、涙ちょちょぎれた。バイト帰りに」

じゃんぼ「良い話だね」

カミオカ「札幌さ、冬は雪降って、チャリ乗れないじゃん。いつもそれに対してふざけんなって思ってたけど、その日ばかりは歩いて帰れて良かったね(笑)」

ばんじょ「良い話だな、もう勘弁してくれ(笑)」

じゃんぼ「お母さんも、別れてからゆっくり考えて落ち着いたのかな」

カミオカ「そうだね、もっと時間かかると思ってたんだけど。お母さん、1週間くらい凹んで老け込んじゃうんじゃないかと思ったね」

じゃんぼ「強いね、お母さんは」

カミオカ「そう、強いわ。長く生きてるだけある。申し訳なかったんだけど、あったかい言葉かけてもらって回復しました」

じゃんぼ「良かったね。距離も縮まったんじゃない?」

カミオカ「うん、なんか色々言いやすくなった。身近な人には相談した方が良いね。親にも友達にも。そういう人に隠しちゃうと、余計他の人に言えなくなっちゃうから。身近な人に隠してたら、そんなに仲良くない友達とかには、なおさら言えないよね。だから、身近な人に打ち明けるのは、大変だけど、大事だね」

じゃんぼ「これは全国の留年生に伝えないといけない話だね」

カミオカ「言えてない留年生はきっと多いよね。俺は言えてよかった。ごはんもおいしい」

ばんじょ「味した?(笑)」

カミオカ「味した!ほんと舌は素直だね、翌日の朝からごはん美味しかった。おいしいやん!みたいな(笑)」

昔の性格、エピソードなど

じゃんぼ「昔はどんな学生だった?中高時代とか」

カミオカ「中学生まではすごい真面目だったね。姿勢正して授業受けてた(笑)。高校で野球部に入って、練習がかなりキツくて、授業中めっちゃ眠くなっちゃって。それで真面目に授業受ける習慣がなくなっちゃったな。野球部は結局2、3か月で辞めてるんだけど、その後も授業を受ける態度は直らなくて」

カミオカ「高2の時の先生が、授業中は頭だけ働かせればいいって人で。アメリカの高校生はマック食いながら受けてる、みたいな(笑)。お茶も飲んでいいし、眠かったら寝るんじゃなくて立っていいよ、みたいな。姿勢も自由でいいって」

ばんじょ「確かにそれ、眠い時に寝るな!よりよっぽどいいね」

カミオカ「眠いから立ちます!みたいなね。そっから色んな姿勢で授業受けるようになったね。でも、そうすると興味ある授業はいいけど、興味ないのはただダラけてるだけだよね(笑)。大学入ってからは、ただダラけて受けるみたいになったな」

じゃんぼ「興味あるのはちゃんと受けるけど、ないのは全然聞かないみたいな?」

カミオカ「そうだね、興味あるのはちゃんとやってたけど、ないのはとことんダメだったね。中学生の自分だったら、興味ないのもビシッと受けてたと思う。大学では興味あるのもないのも、楽な姿勢で受けてたな

ばんじょ「じゃあもう見た目じゃ分からないんだ(笑)」

カミオカ「見た目じゃ分からない(笑)。すごいリラックスしてた」

じゃんぼ「出席は普通にしてたの?」

カミオカ「今の話、普通に出席してる感じだったけど、あんま行ってなかったわ(笑)」

ばんじょ「出てる感じしてたよ(笑)」

カミオカ「大学1年の5月くらいに風邪ひいて。1か月くらいあんま行けなくて、そこから全てが始まったね。6月以降は体調良くなったんだけど、その辺からサークルにはまってギター弾いてたら、結局風邪の頃と変わらずあんま行かなかったな」

じゃんぼ「授業に出てなくても、興味あるのは自分でやってなかった?」

カミオカ「そうだね、モチベーションあるのはやってた。一人すげー嫌いな化学の先生がいて。その嫌いな先生に負けないためにめっちゃ頑張った(笑)。気合い入れてノート取って受けてたんだよね、その授業は。それで、質問しに行ったら、先生にお前寝てただろ、って言われて。ぶち切れだよね」

ばんじょ「ぶち切れたの?」

カミオカ「もうその授業、毎回遅刻にならないギリギリの、開始後15分とかに行って。お昼休みの後だったから、おにぎり食べて、一番前で。もう嫌がらせしてた(笑)それで、勝手に自分で勉強してた

ばんじょ「いい成績取れたの?」

カミオカ「いい成績だったね、テストはできた。テストの最後に授業に関するアンケートがあったんだけど、ボロクソに書いたね(笑)。でも化合物の名前を英語で書かせたりしてて、そういうのはいいなって思ったから、そう書いた(笑)」

ばんじょ「ツンデレみたいに(笑)」

じゃんぼ「それ、より先生に響きそうだね(笑)ちゃんと良いところも見てるから」

ばんじょ「反省してんじゃないの?(笑)」

カミオカ「反省してんのかな?そんな感じでモチベーションのある授業はやってたよね」

 

以上、第2回はここまでです。

カミオカ君のインタビュー、次回、最終回です!

留年をして変わったこと、昔の自分に伝えたいこと、などをお伝えします!

その記事はこちらです

 

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